2016年8月2日火曜日

新幹線途中下車の旅7月 ①津軽海峡夏景色

6月。
「どうしようかな~、どうしようかな~」
長らく悩んでいたおばたんがやっと動き出した。
ついに「おかあさんカンタート」への参加を決めたのだ。
この行事、全日本合唱連盟が年に一回、様々な場所で開いている。
ことしは北海道の「伊達紋別」というところで開催。
「前もって譜読みをしてくるように」ということで楽譜を購入。
この中から各2曲ずつを練習する

「ねえ、すぽたん。せっかくだから新幹線で北海道入りしようよ!」
おばたんは、基本的にちょっと乗り鉄子である。
「そしたらさ、やっぱり途中でどこかに下車しないともったいないよね。」
「どこにしようかな~、どこにしようかな~宮城?岩手?やっぱり今回は青森か?」

・・・途中下車の旅って題だけど、
新青森駅は東北新幹線の終点だから途中下車じゃない。
その新青森から特急で一駅移動(特急券はいらない)。
青森駅は、海のすぐそばにある。


シジミラーメンを食べながらしみじみ考えた。
十三湖のしじみだって 

実はおばたんは大昔一度青森に来ていた。
青函連絡船が大活躍の頃である。
港には漁船がいて、漁師さんからホタテを直接買って、その日の宿まで持って行ってご飯に出してもらった。
海は相変わらずすぐ近くにあるが、港は昔日の面影は皆無・・・。
美しいデザインのベイブリッジの横に、きれいにお化粧して、しかしふといロープに結わえられて動かない「八甲田丸」が博物館になって横づけされている。
A FACTORYというこじゃれた物産館とレストランがあって ワ ラッセというねぶたを紹介する建物が建っている。
おばたんは初めここに来たことがあるのを思い出せなかったそうだ。

「さて、どっか行こうよ」無計画な二人は観光案内所にいってとりあえず「青森県立美術館」に行くことにした。「たしかここには奈良美智さんの作品があるんだと思うよ。三内丸山遺跡も近そうだよ。」
「わん!」
「わあ!大きな犬!」
「これが有名なあおもり犬だな。」
どのくらい大きいか?おばたんがエサに見えるくらい。


















ホールにはシャガールの巨大な舞台背景画がば~~んと掛けてあるし、
奈良さんの作品のほかにも、棟方志功さんの版画、馬場のぼるさんのデッサンや油作品、ウルトラマンをデザインした成田亨さんの大きな彫塑など珍しい展示が。
人が少ないのですごくゆったり楽しめたよ。
おススメです。
いくらいい作品でもこの間の上野の若冲展みたいじゃあね・・・

三内丸山遺跡は歩いて10分くらいのお隣でした



駅に戻って「八甲田丸」に乗ってみたよ。


海中トンネルが完成して、バリバリ働いていた船たちはみんな仕事がなくなって、あちこちの港に行って、結局はほとんどが解体されてしまったんだって。
青森側に「八甲田丸」、函館側には「摩周丸」がメモリアルシップとして公開されているんだって。
なんだかねえ、船の中には船員さんたちの「もったいねえな。」「かわいそうだな。」「ごめんよ。」っていう思いがまだ漂っているような気がしたよ。
ブリッジに来ました 誰もいないのですぽたん登場

この鐘海上で鳴らすんだって 

しみじみするすぽたん

いつかこのロープを解いて海の上を走れる日があるといいな・・・。
ぼくも、ちょっと悲しくなりました。

青森駅のホームっても~~~~のすごく長いんだよ。速歩きに自信のあるおばたんが5分歩いても端っこまで行けなかったくらい長いの。
なんでこんなにながいのかなぁ・・・って思ってたらわかったよ。
車輛展示室には列車が9両入っていた

お船の底には2列に線路が引かれていた。
青森駅に入ってきた列車がホームからそのまま船に乗って海を渡って行ってたからなんだね。
すごいなあ。
ホームの先はすぐ海でした。


この日のお泊りは「浅虫温泉」という海辺の温泉地。
古くは「麻蒸」と書いていたらしい。温泉で麻を蒸して糸を作っていたという。
古い温泉っぽいな。
浅虫温泉の前の海にぽっかり浮かぶ湯の島

あいぼるとこうろんがなぜか知っていて
「泊まるんだったら 椿館にしなよ。棟方志功の版画がいっぱいあるよ。」
「そうそう、版画は自由にみせてくれるんだよ。泊まってはないけどいい旅館だったよ。」
「ほお~」
宿の玄関に飾ってあるねぶた この町でも「浅虫ねぶた」があるんだって

Rトラベルの平日格安プランで泊まったのだけど、ほんとにとってもいいお宿だった。
明治天皇も泊まったことがあり、太宰治も少年時代出入りし、棟方志功もよく泊まっていたそうだ。
建物は古くて、旧式な感じ。
でも、おばたんもボクもこういう古い旅館は好きだ。
そして、ほんとに、たくさんの版画や書が いくつもある長い廊下にいっぱい飾ってある。
ちょっとした美術館並みだったよ。ご飯もおいしかったし♡
夜はバスで蛍狩りに連れて行ってくれたし!
そもそも旅に出る前に宿泊確認のお電話をくれたおじいちゃんの物腰が なんかよかったんだよな。
ボク達はホカホカ温泉にゆっくりつかってきもちよ~く眠りに就いたよ。
明日の朝・・・どうしようかなあ。

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