旅犬の僕すぽたんとおばたんは新幹線で東から西へ。
桜前線は、足踏み中で東京も名古屋も京都も瀬戸内も満開状態。とりわけ蒲郡のあたりの里山は桜の樹が多いようでほんのり桃色。やっぱり電車旅はええのう~♡
おばあちゃんちにお泊りよ。
「なに?餅投げとな?」おばたんの眼がキラ~ンと光る。
おばたん、特にお餅が好き、というわけではないが「餅投げ」は大好き。
多分この小さな町の人みんなが好きなんだと思う。
建前、嫁取り、秋祭り・・・昔はなにか「めでたい」というと餅を投げていた。
おばあちゃんのうちは小学校のすぐ横にあるのだが、その家を建てた時もやっぱり「餅投げ」をした。小学校の二階の廊下に子供たちがムクドリのように並んで「僕らにも投げて~」というのでおばあちゃんたちは、お餅やみかんを投げ入れたそうだ。
平和な時代だ。
今だったら絶対問題にされちゃうよね。
いかん、桜祭りの話だった。
「桜が岡公園」は、昔はなかった。
おばたんたちが町を出てから、川向うの町出身の起業家がゴルフ場に開発しようとしていたのがうまくいかず、桜の公園として町に寄付されたのだそうな。(ざっくりまとめてみました)
八幡神社 この上に公園ができている |
向こうは讃岐山脈 |
吉野川が見下ろせる高台にこの近辺にしては、たくさんな桜が植えられている。
おばあちゃんの家からは2キロくらいあるので、歩けるか心配だったけど「ぐらんどごるふ」というもので鍛えた足腰で歩ききった。立派なものである。
濃いのや薄い紫や白のスミレがいっぱい |
頂上に着くとおばあちゃんの友達がいっぱいいた。
「あら~来たんで?来んって言いよったで~。」
「そうなんよ。来んとこと思とったんじゃけんどな。娘が行くって言うけん、来たんでょ。」
「ほんまぁ。ほら、よかったなぁ。」
とか、まったりした方言でおしゃべりして、うれしそうである。
有力者?の挨拶に続き、T大学のイベントサポートクラブ?みたいなところからやってきた学生ちゃんが挨拶する。あの二人、どうやってお時間つぶすんだろう、とか こんなとこに来てくれていい子たちだよな。などなど思う。
ぼくが見つけた一番いい場所 もうちょっとお天気がクリアだと山々のグラデーションがもっときれいだと思う |
最近の阿波踊りは太鼓と鉦だけをやたら叩きまわるうるさいものが多いけど、お三味線や笛の人も来ているし、歌い手さんもいる。
始まったのは、よくあるパレード用のではなく、しみじみと歌を聞かせて静かに踊る昔風の正調阿波踊りだった。古くはこんな風に踊ってから町をにぎにぎしいバージョンで練り歩いたのだとおばあちゃんが言っていた。
今でも有名連ではたまにこういう踊りを披露するようだけど、僕もおばたんも初めて生で見た。
途中の崖で蕨を発見。
おばたんもそういうの好きだけど、ルーツはおばあちゃんだったんだな。
二人ともあぶなっかしいところを下りてって取って来る来る。
この日は、蕨にフキ、土筆まで取ってきてお酒のつまみをつくったのだった。
つくしのハカマをとって水に放してあく抜きしてきんぴら風に味付け ほろ苦くて美味 |
結局参加できなかったのでした、ざ~~んねん!
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