2016年4月8日金曜日

新幹線、途中下車の旅・すぽと、こもりくの初瀬の寺にぞ詣でける

またまた落っこちそうなところに
長谷寺駅からてくてく・・・
4月6日今季の桜狩りには最後のチャンスの薄日さす陽気。
京都駅で新幹線を下りた、ぼくとおばたん二人(今回は妹おばたんも一緒)は近鉄特急に乗り込んだよ。
「橿原神宮行きを本八木で榛原行きに乗り換えて長谷で降りる・・・っと。」
乗換ホームから上を見ると線路がクロスして2階に電車が・・・
ここまで来ると明日香や吉野も近い。
途中駅のすぐ横に「耳成山」があった。
近鉄長谷寺駅

駅は高台。お寺に行くには谷に降りて向こう側に渡って歩かないといけない
はらごしらえ 長谷路というお蕎麦屋さん喫茶もあり 
建物は登録文化財らしいがお店の人はなんかすごく気楽~な感じ。用があったら魚の形の木を叩いて呼ぶ。
茶そばはほんとにお茶の香りがして、柿の葉寿司も美味しかった!

ひなびた表参道を行く。角っこの石柱には、右に行ったら伊勢って書いてある。
長谷寺に着いた
関東では「長谷」というと「ああ、鎌倉の」と言う。
確かにどちらも大きな十一面観音像と花の寺、で有名だし。。。
この先に仁王門(修復中)

登楼 脇にずらっと灯篭とボタンが並ぶ

登楼より本堂を見上げる
本堂は断崖に懸造り 清水の舞台に似ている
この奈良の長谷寺は686年に道明上人というお坊さんが天武天皇のために宝塔(といっても板状)を初瀬山の西に安置し、727年に徳道上人が東の方に、本尊の十一面観音を安置して整ったのだそうだ。
天武天皇かぁ・・・・とおい昔。

平安女子にも人気のお寺だったらしく、更級日記、蜻蛉日記、源氏物語にも出てくる
宇治拾遺にも「長谷寺参籠の男、利生にあづかる事」というくだりがあるが、これがあの「わらしべ長者」のお話なのだ。
去年の虹のしっぽ展の共同制作のテーマはわらしべ長者だった 
おばたんは、「藁はとりかえっこしてみかんになりました」の場面担当
「一本の藁が男を長者にしたのです。男は観音様に感謝しました。」というラストも担当

1本の藁がレベルアップして男を長者にするびっくりぽんな霊験!
元々は近江の国で人々に祟りなすくらいの力をもった霊木で作られた観音さま。
玉鬘(源氏物語)のお姫様も
「仏様の中では、初瀬の観音さんが一番霊験あらたかやって中国でまで有名なんやて」と言っている。
でも、この日、外国人観光客はあまりいなくて、かえってびっくりした。
今を盛りの桜を木々の浅緑が縁取って とても美しかったのだが、メインフラワーの「ぼたん」には間があり、この期間無料開放されている種々の寺宝が「あべのハルカス」出張から帰って来てなかったからだろう。
でも、ゆっくりできてよかったよ。

春と秋は特別拝観でこの大きな観音様にさわれるんだ(拝観料を払えばね)
足に触ってお祈りすると願いが叶うそうだよ。
すっごく大きな足だった。
「君もワラシベ長者になろう!」





ボクの後ろにボタン畑 咲いたらきれいなんだろうな

長谷寺のすぐ近くに開基の徳道上人ゆかりのお寺がある。
徳道上人は、病に倒れた時に閻魔大王に会って「人々を救うために霊場を開け!」と預託され、33の宝印を授けられ、よみがえった後、西国三十三か所巡礼というスタンプラリーのような風習を始められたのだそう。
「法起院」という、このこじんまりしたお寺で余生をすごし、庭の松の樹の上から菩薩となって化し去ったのだそうだ。
僕たちがいる間にも「川崎大師巡礼ご一行」が どやどやとやってきて狭い境内はいっぱいになってしまったよ。
「ハガキの木」葉書の語源 裏に字を書ける 書いてない葉っぱがあったら自由に書いてください・・・って立札だけど

みんな手の届く限りなんか書いてあるし・・・ハシゴ持ってこなきゃむり

目にとまったおみやげ

草餅が名物らしい。いくつか草餅屋さんが並んでいて店頭で焼いている。ヨモギの匂いがこゆいおいしいお餅だよ。妹おばたんチョイスの店で試食
鹿サイダー
お豆やキノコ、ぜんまいなど山菜。
奈良だけに奈良漬
三輪山が近いから三輪そうめん この中から草餅と奈良漬を購入
ご朱印 今回は忘れず持参

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猫額園の収穫

秋に蒔いた小松菜とさやえんどうとグリンピース、みんなそれぞれ頑張ってくれました。小松菜とグリンピースは撤去し、種を採りました。また来年も育ててみよう! さやえんどうは、まだ続々となっております^_^