2013年2月4日月曜日

上野からてくてく・・・

妹とエル・グレコ展に行ってきました


ずうっと以前に、大原美術館で見て「重厚で蒼暗い物悲しい」絵・・・と思っていたのは、美術館自体の重厚さと、自分の若さと、スペインの画家、というイメージががつくりだしたものだったのかな。

たしかに顔色が青いような黒いような白で、頬がこけた聖人の絵とかが多かったんだけど、目がいきいきしていて、時にいたずらっぽくまたたくようでした。
群像は、下から伸び上って行ったり、こちらに飛び出して見えたり、映画みたいな、バレエの舞台みたいな画面で、今回は違うものがいっぱい見えた気がします。
しかも、スペイン人だとばかり思っていたグレコさんは、ギリシアで生まれ、イタリアを経てのスペイン在住だったのでした。

チケットにも使われている大きな絵は、天使がいっぱい。
絵の上方と下方に鈴なりになっています。
大人顔の赤ちゃんがうようよ・・・
 みんなで顔を振って「りんりんりん」って音を出しそう


美術館の2階でランチ。
私は、グラタンを、同行の妹はドリアをチョイス。何口か食べて
「よし、妹のを味見しよう!」と心に思った瞬間、
向かい側から皿が押し出されました。
「え?何で?わかったの?」
「うん、すごくわかった。今まさに味見しようと思ってるのが」

・・・・・ちら見したわけでもないのにすごいテレパシーだ。


その後、芸大側へ出て谷中方面へ。
両側にお寺をみながら坂をおりて日暮里の方へ向かう。
重いほどチョコクリームの入ったコルネやあんこのようにレーズンが入ったレーズンパン、りんごが2個分は入ってそうなアップルパイなどを次々に買いながら
甘味処で和栗のパフェを食べる。妹によるとテレビで紹介されてた店らしい。

金髪の若いお母さんが赤ちゃんを連れて入ってくる。
あかちゃん・・・どこかで見た顔・・・あ、さっきの天使だ。


「ゆうやけだんだん」で妹とはお別れ。

「せっかくだから、だんだん上がったら?」
「いや、今回も上らない。」
「え~?・・・ふつうここまできたら上ってみようって思うでしょ?」
「この上まで行ったら、新しい世界が広がるっていうの?そうだとしても私はのぼらないわ」
芝居がかって言う妹。
「2回も来て、2回とも上らないなんて変だよ。」
「いいの、一人で行ってちょうだい」ここもセリフっぽい。
「じゃあね!」
「バイバイ」

だんだんの上からふりかえると頭をつんとあげて雑踏の中を行く妹が見えた。
いかにも、なにか上らないわけでもありそうに思えるかもしれませんが、でも、きっと何もないのです。

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