大雨という予報。
おじたんは、「今日はやめといたら?」という。
しかし、姉妹は決断した。
「登山するわけじゃないんだから、とにかく行ってみようよ。」
登山ではないがバスは結構な山道を行く。
途中の紅葉もなんともうつくしい~!
「やっぱり首都圏の紅葉とは違うよね。」
「赤も黄色もオレンジも濃いわあ~」
条件が悪かったら戸隠中社で降りるつもりだったが、結局終点の奥社前まで来てしまった。
やはり、雨である。
一緒のバスに乗ってきた中国人のカップルは、彼女の方がカーディガン姿。
もう一組は旅館の名の入ったビニ傘という軽装で奥社の入口で敗退。
「お~ほほほ。私達、装備はしてきたもんね。」
アホな姉妹は、勝ち誇って奥社への道を進むのだった。
ぬかるんでいるとはいえ、最初は平坦。
きついのは最後の石段だ。木の根も混じってるし、すべりそう。
途中のトイレは手洗い水がないので雨水で洗った。
よかった、雨で。
・・・でも、脇に小川も流れている。
もちろんお社の前には、お手水場があるよ。
戸隠神社奥社のお社 |
雨雲の中にぼんやりお山が見える? |
みんな傘を差しているのですれ違いは大変。
でも危険だし、神前でもあるのでみんな譲り合ってスムーズに行き来している。
うんうん、街でもこうできたらトラブルもないのにね。
「雨に煙る戸隠神社も神秘的でよかったわ」といいながら、階段を下りる。
ふと振り返った妹おばが叫んだ!
「あ、ねえちゃん空が!」
「え?わぁ!」
感動の瞬間! |
なんとなんと 魔法のようだった。
雨雲が切れて山頂が青空の中にギザギザの姿を見せてくれていた!
「ありがたや~」
姉妹は、神さまとか山とか空とかに感謝をささげるのだった。
地上の雨もあがって行き、陽もさしてきた。
鴨そば 温かいおつゆと冷たい蕎麦 |
「あ~冷えたねえ」
お昼は奥社前の蕎麦屋さんで戸隠蕎麦を食べたよ。
それからぼく達は山道を選んでてくてくと中社まで歩いたんだ。
落ち葉でふわふわ野道 香ばしい |
そこらじゅうに熊が出るって書いてあった |