2015年8月17日月曜日

セミと息子がそろうと・・・

窓を開けた途端に「ジジジ・・ババッ!」と飛び立ったり
急に足下から「ジジッ!」と飛び上がったり、
場所もわきまえず転がってる死骸を踏みそうになって、おっとっと・・となる、あの蝉。
今日は朝から大雨なのでセミ達、どこにいるのかわからないほど静かである。


今週はこちらで研修とかで息子が帰っている。
蝉と息子がそろうとどうしても、思い出してしまう。

あれは、もう20年も前、横浜にいたころのこと。
幼稚園ママであった私たちは、しょっちゅう子守がてら集まってはお茶をしていた。

冬のその日もお隣のT邸で、母たちはなごやかに歓談していた。
そこへ息子がメチャメチャ興奮してうれしそうに駆け込んできた。
「おかあさん!ほら、見て!」
何か握った物を渡そうとしている。
反射的に手を出す私。
「ほら、すごいでしょ!冬なのに、セミがいたよ!」
「・・・・・」
一瞬凍りつく。

つぎの瞬間、ぎゃ~!と叫んで本当に椅子から落っこちてしまった。
セミの裏側には身体が半分なかったのである。
息子は息子で半泣きだし、母も母で涙が出ていた。
この事件は親子ともどもトラウマになって
「冬なのにセミがいたよ事件」と呼ばれ、語り継がれている。


おととい蝉だらけの北野公園を通りながら息子が呟いた。
「おかあさん、夏だから蝉がいっぱいいるねえ。」
「そ、そうだねえ・・・」

こんな事件のせいでセミは、嫌いだけど無視できない虫なのである。

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