最大サイズののアップライトらしい
すぽたんのおばたんのピアノ。
そろそろ半世紀になるのではなかろうか・・・
田舎のサラリーマン家庭でなんでピアノを習わされる羽目になったのか、そして親がなぜ家計をやりくりしてこんなでかいピアノを買ったのか、謎である。
(そこには、亡き祖母が絡んでいるような気はするが・・・)
ちびっこだったので、近所の姉弟に頼み込んでピアノの先生の所に連れて行ってもらっていた。
その姉弟が意地悪で、途中で隠れたり置いてきぼりにしたりして、おばたんをいぢめるのである。
先生も怖いし。 ピアノは嫌いだった!
その後別の先生にならったが、その先生もまた厳しくて怖かった。夏休みは先生の娘の音大生が教えてくれるのだがその人がまた、すべての先生の中で一番怖かった。
自分が大学生になった時、彼女のようにはとても子供を叱り飛ばせないなあ、あれは一種の才能だったなあと思った。
やっぱりピアノは嫌いだった。
というわけでピアノは、中学生になって意見をうるさい祖母に対しても表明できるようになったのですぐにやめてしまった。
このピアノは、妹も使った。彼女も先生とそのお嬢さんを恐れていた。
娘も使った。彼女は絶対音感ももってて一番ピアノと仲良くなれそうだったが、やっぱり中学でやめてしまった。
息子も使った。ゲーム音楽を弾いていたっけね。
誰も使わず実家においてあった間も母は年1回の調律を欠かさなかったらしい。
私はついつい、調律をさぼる。
久し振りの調律。
弛んだ暗い音がだんだん明るくなっていく。
調律師さんのオクターブ和音が整ってすっきりしてくる。
今はコーラスの音取りに使われている。
もっと低い音や高い音もひいてほしいよね!

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