2014年12月14日日曜日

すぽたんの秋旅5 最終日は高台寺

おばたんの仕事が遅いから、もうすっかり世間は師走。
今日は選挙の投票日だよ!

すぽたんとおばたんの秋旅も今日で完結。
おばたんは、この日お昼頃の新幹線で(さすがに)帰宅しよう、と思っていたので京都駅に荷物を置いて滋賀県に足を延ばし石山寺に行こうかな・・・とその日の朝ごはんまで考えていた。
そのおばたん、荷物をまとめながら突然ひらめいて?
「そうだ、きょうは高台寺へ行こう!」となったのだ。
まあ、ぼくはカバンの中だからどこへ連れていかれようといいんだけどね。

阪急河原町でおりててくてく歩く。
ムラサキシキブにメジロが来ていた

今日もいい天気。
昨日3人で歩いた八坂神社・円山公園の道をとおりぬけて通称「ねねの道」へ入る。
石畳の雰囲気のある道だよ。
ぼくもカバンの中から出て記念撮影などするが、まだあまり人出がなく、おばたんのあやしい動きも目に付かない(と思っているのはおばたんとぼくだけ?)



すぽたんお気に入りの写真
高台寺は、秀吉の正妻「北の政所さま・ねね」の菩提寺として有名で、戦国武将ドラマを観ていると必ず出てくるお寺なのに行ったことがなかった。
どうやらお庭も素敵らしい。おばたん、今回は忘れず持参の「ご朱印帳」に
朱印をもらって中に入る。
池があって傾斜をそのまま利用した高低差のあるお庭だ。
夫妻の乗り物の装飾を移した天井画とか、修復が終わったばかりの木像が特別公開されていて
いとをかし。
「ふうむ?」
木像はくっきりはっきりピカピカだ。
剥落があって気味が悪いくらいの方が趣きがあってよいのかもしれない。
いつもは狩野永徳筆と言われる背景の前に安置してあるのが像だけになっているのも落ち着かない。(昨日の鳥獣戯画は修復されてとてもよかったと思うけど


この傘をライトアップするんだって

窓の向こうの紅葉がいいでしょう?

すごく太い竹、かなり育った状態でかぐや姫が入ってそう



ねねは、秀吉の死後、菩提を弔うためにこのお寺を建てたんだけど、政治的配慮から家康がとっても財政援助をして壮麗なお寺だったらしい。(その後何度も火災に遭って大部分が焼失)彼女自身も従一位という女性の最高位に上り詰めた。
ちなみに
聖徳太子の冠位十二階に始まり、大宝律令で完成した位階制度、
生前に正一位を得たのは秀吉のみらしいです(死後家康、岩倉具視が叙せられている)
現代人では、従一位に中曽根康弘氏が叙せられてるらしい。総理大臣で目立つ働きをしたらゲットできるのね。
もしかしてAさん、この上を狙ってるのかな???

このように位人身をきわめ、比較的長寿を得たさいわいびとであったねねだけど、
この高台にある二階建ての茶室「時雨亭」から焼け落ちる大阪城を見て涙を流したとか・・・
時雨亭 珍しい二階建て

しみじみと感慨にふけりながら坂道を河原町方面に下る。
このあたりにある名刹にもう一歩足を延ばそうという魂胆。
京都は、あんまり迷わない。道が曲がってないってありがたい~

おばたんとぼくは「建仁寺」についたよ。
「建仁寺」は京都最古の禅寺なんだって。
開山は「栄西」。日本史ではえいさい、って習ったけど、お寺では「ようさい」って読むんだって。じゃあ、そっちにするべきでは・とおもうすぽたん。
栄西禅師は日本に宋からお茶の種を持って帰って栽培を広めた「茶祖」なのだそうだ。「う~~ん。昨日一緒に歩いたKちゃんの卒論はお茶だったよなぁ」と思い出すおばたん。もう一人のMちゃんの卒論は「漱石」だった・・・
 
さて、この建仁寺、風神雷神図とか雲竜図とかを所蔵しているそうだ。
通常は高精細デジタル複製を展示、というので今日のは多分そうなのだろうけど、普通にお座敷の襖絵の状態で展示してあるので雰囲気がある。



2002年に描かれたという法堂の天井画「雙龍図」もすごく迫力があった。、


みんな嵐山嵯峨野、清水寺とかに集結しているのか、花も紅葉もなかりけり な禅寺は、わりとすいている。
居心地がよかったので縁側で日向ぼっことかしているうちに午後になってしまった。
いいかげんに帰途につかないと電車が混む・・・・と思ったとたんに現実にひきもどされる。
この静かな京都の秋の陽に、とろとろと溶けてしまいそうな心を引き起こして京都駅へ向かう。
すぽたんとおばたんは、
駅で「にしんそば」を食べてきっぱりと京都に別れを告げ、ホームに上ってやってきたのぞみにのりこんだ。
フジさんは行きより白いお帽子を深くかぶっていた




富士山、ただいま!





























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秋に蒔いた小松菜とさやえんどうとグリンピース、みんなそれぞれ頑張ってくれました。小松菜とグリンピースは撤去し、種を採りました。また来年も育ててみよう! さやえんどうは、まだ続々となっております^_^