2014年9月7日日曜日

すぽたん北海道とご縁を結ぶ③ 函館篇後半

どんぐりぼうしのすぽたんの旅日記函館篇後半は、ひたすら歩き回った1日でした。
ぼくは、バッグの中に入ってたから平気だけど、
おばたんは今でも腰が痛いそうです。
年だねぇ・・・




まず、近くから回って行こうということで、朝市へ行った後、「高田屋嘉兵衛」資料館という
たいそう地味なところへ入り込む。

嘉兵衛さんは、幕末期の人。
淡路島の生まれで才覚と夢で身代をおこし、大きな廻船問屋にのしあがり、日ロ間の事件に巻き込まれ ロシアに囚われの身となるが、ロシア語を習得し日本とロシアの間のトラブルを民間人として解決に導いた。
その莫大な財産は自分のためには使わず、晩年まで質素倹約淡路島に戻って亡くなった、
と。ざっくりまとめるとこんな人だよ。

おばたんは、淡路島を朝な夕なに見ていた時期もあり嘉兵衛さんに親近感を持っている。
この資料館、りっぱな蔵の扉がぴっちり閉まっていて、一見閉館日のよう。
入っても、見学者はおろか受付にも人がいな~い。
「こんにっちは~、いいですか~!」と叫ぶとやっと受付の人が来てくれたよ。
中はぎっしりものが置いてあって見学者が多ければさぞかし見にくいだろうけれど、誰もこなかったので興味深くゆっくりみられたよ。




その後、石川啄木ゆかりの「青柳町」もみておかなくっちゃ!と歩いた大きな坂の途中に嘉兵衛さんの像が立っていた。
ロシアからの書状をもって交渉に上がるときの正装姿?だそうで、りりしい立派な像だった。

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「函館の
青柳町こそかなしけれ
友の恋歌 やぐるまの花」
函館公園の歌碑・啄木の自筆を集めて彫られているらしい
字はちょっと見えにくいがいい感じ
函館と言ったら、啄木と言ったらこの歌ですよね。
青柳町ってどんなところなんだかやっぱり行ってみなくっちゃ!
昨日からますます痛い足だけど、サンダルのヒールは坂道にきついけれど、歩け歩け、おばたん。
啄木の住居跡は、民家になっていた。ここに住んでいたのはごくわずかな日々だけど、短期だけに懐かしくいい感情が残ったのかもしれないな。
辻には柳が揺れてる。
坂の向こうに見えるのは海。

「むか~し、啄木ってどうしょうもない人だな!って思って嫌いだったけど、思えばすごく若かったんだもん、仕方ないよね。」とおばたん。年を取ると感じ方もかわるんだね。
歌碑の建つ函館公園では、子供たちが写生大会。
絵を描きながら「ぽっぽっぽ~はぁとポッポ~♪」と大声で歌っている。自分の世界に入って歌いまくっている。すっごく楽しそう。
「函館の 青柳町をのぼり来る浜風涼し 鳩ぽっぽの歌」 すぽたん
1部は児童公園になってて、かわいい飛行機の遊具がくるくる回る
右端は多分立待岬。はるかに下北半島
さてさて、あまり観光客が来ないようなところばっかり回っていたがここからは違うよ。
元町・五稜郭は行かなくっちゃね。
てくてく、てくてく・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


まずは、ロシア正教の寺院
ハリストス教会へ 石畳の坂はろまんちっくだが下りが大変(なのはかかとが高いから?)
側面からの写真、すてきな建物です。中も狭いけれど凝っている
元町カトリック教会の夜・前日人がいないのでそそくさと退散したときに撮りました。いいでしょう

で、昼間。幼稚園も併設されててにぎやかでした。


元町教会の玄関?ルオーの?ステンドグラスがすてき。お堂の中は撮影禁止
やっぱり素敵な寺院群に石畳。
神戸の北野、横浜の山手の異人館群・・・のあたりに似ているけれど、もっと自然な感じ。
夏休み明けの平日ということやメインが宗教施設だってことももあるのかもしれないけれど、人が少なく(神戸横浜が多すぎるのだ)お店もやたらめったらにはない。
赤レンガ倉庫のあたりは、若者向けにいかにもなお店が林立しているので、このあたりはこのくらいで保っていたらいいなあ・・・と願わずにはいられない。

てくてくてくてく・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

そろそろ疲れてきた
「ここは、元町公園っていうのか。公園から公園まで真横に来た感じかな?」

公園のてっぺんに黄色とブルーの大きな建物、旧函館市公会堂。現在も使われていて、コンサートの予定とか書いてあった。

ペリーの像・これまたかっこいい。函館の像はかっこいいのか?

いよいよ足がパンパンになったおばたんとお茶する・旧イギリス領事館の喫茶室・窓の外には小さなローズガーデン
紅茶はポットサービス
「ああ、もうほんまに足が痛い!もう歩かれへんわ~」
心の叫びは関西弁になるおばたん。
だが、おじたんが気を利かせて予約してくれた飛行機は午後7時15分発なのである。
五稜郭へ行ってもおつりが出る時間だ。
がんばれ、がんばれおばたん!・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

おばたんと僕は、市電に乗った。
いかなる老人が乗ってこようと席など譲れない!と思っていたが幸い他に若者がいっぱい乗っていたので気の小さいおばたんは、すわったままで「五稜郭公園駅」につけた。
てくてくてくてく・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

公園の入り口に置いてある石の模型
ここは、想像よりこじんまりしていたが、すごくきれいに整備されている。
ガイドさんの話を漏れ聞いたところ「前は砂利で歩きにくかったんですよ~」ということだが、
今は砂利がそのまま固まったような歩道でとても歩きやすい。草刈り機の音が響いて草の匂いがしていた。
しかい、中を歩いていたのではここの形はわかりにくい。
悔しくても隣に立つ「五稜郭タワー」にのぼるのがおすすめ。
入場料はかかるけど見晴らしもいいし、土方さんの像(これもかっこいい・でも、もともとかっこいい人だしな)や五稜郭の闘いのパネル展示もよくできている。

とここで3時。下の無料休憩所で休憩。
カットメロン400円(朝市では200~300えんだったからちと、高い)が、疲れた体に染みた・・・・
ひんやり甘く香り高い~
北海道レッドメロン最高~!
夕張でなくてもおいしいで~!(心の叫び)
さあ、もうひと頑張り!
ホテルの近くに戻って赤レンガ倉庫街で時間つぶそ!

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昨日函館に降り立ったとほぼ同じ時間帯。
友達から「啄木像も見なよ♡近くにあるよ」と連絡が入るが、もう歩くのいや。
波の音を聞いてたそがれるおばたんとすぽたんでした。

件の「啄木像」は、空港への道すがら車窓から一瞬見えました。
夕暮れ灰色になったなぎさでひじをついて物思う啄木像が飛び去っておばたんとぼくも函館にお別れしたのでした。



「潮かほる北の浜辺の 砂山のかの浜薔薇(はまなす)よ 今年も咲けるや」 啄木

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