2014年1月4日土曜日

新年早々、巻きこまれたぞ!

昨日1月3日、帰省先の徳島の実家を7時40分に出発。

「有楽町駅付近で火事」
お雑煮を食べながらちらっと見た臨時ニュースの白抜き文字がちょっと気にはなったけど
まあ、岡山に着くころには普通になっているだろうと思って「汽車」(電化されてない)に乗った。
岡山到着のアナウンスの中で「猶、東京方面の新幹線は、有楽町駅付近の火災の影響で、全面運休となっております」 「みなさまにご迷惑をおかけして申し訳ありません」
・・・・この定型文をこの日、幾度となく聞かされることになったのだった。

しかし、それ、今言う?・・・もっと早くわかってたでしょうに?

「さて、岡山駅は」
おお~大混雑。
8時半くらいののぞみから止まっている様子。
我々の乗る(珍しくオトウPが一緒)のぞみ154は10時9分発予定だが・・・
「どうする~?」
「うどんを食べてから考えよう」
うどんを食べて考えた二人は。荷物をロッカーに預けて岡山城と後楽園プチ観光に出かけた。

「戻ってくると」
読み通り復旧しはじめている。
しめしめ・・・?
いや、
しかし、しかし!
午前中の東京行列車は、ほとんどなかったことになっていたのである!
生き残った列車もみんな新大阪止まりだという。
「げげげげげ~!!!!!!!!」

「つめよる青年」
「なんでなかったことにするんですか!最初の説明では、
復旧ししだい早い時刻の列車から順次出す、って言ってたから
みんな待ってたんでしょう?!
それを、すべて新大阪止まり。後はどうにかしろ!って無責任でしょう!」
いいつのる青年。
そうだ!そうだ!ひどいぞ!
みんなの無言の応援をうけて青年はなおも食い下がっていたが、
どう見ても繁忙期に駆り出された風のこの初老の係員に詰め寄っても仕方ないのである。
青年は、
「じゃあ、ほんとに新大阪まで行けば何とかなるんですね!」
と去って行き、その他の人々もなんとなく現状を受け入れていった。

「われわれは、どうする?」
「もいっかい実家へ帰る?」
「いや、おとうは帰宅したいよ」
「じゃあ、新大阪まで行ってみるよりしゃーないんじゃん。」
ということで乗り込んだ新幹線。
車内放送では
「新大阪には、グリーン席以外は全て自由席となっている新大阪発の臨時列車が多数用意されているという情報がきております。いましばらくご辛抱ください。」

「急停車失礼いたしました。先行列車が多数詰まっているため待機いたします。」
という案内が繰り返される。
いつもなら小一時間で行く岡山ー新大阪に2時間近くかかって着いた。

「グリーン以外全席フリーの列車はどこだ?」
待てど暮らせど来ぬ列車・・・・
さっきの情報は、鉄道マンと乗客のあの時の悲願であり希望であったのか?
途中の線路でさえ先行列車待ち合わせをしないといけない状況、
今やキー駅となった新大阪は、列車満杯状態。
その先々も東京まであちこちに新幹線君たちがにょろにょろと止まっているのである。
たとえJR東海が夢の列車を用意したとしても入る余地はない・・・
思い至った乗客たちは、

「2,3本待って自由席に乗り込むぞ作戦」
に出た。とっても普通の作戦だね。
この時点でもう、冬の短い日は傾き、ホームは肌寒くなってきた。
2、3本待つ・・・というのも普段の2,3本とは全然違う。
満員となった列車も発車の予定が立たないのである。
「次の発車は、24番線ののぞみ××号ですが、発車時刻はわかりません。
乗車してお待ちください」
ああ、寒いぞ。
ああ、うらやましい。
金色に明るい車窓。
乗り込んで席を確保した人たちは、お弁当を食べている・・・
「よし!われらも」
すぽたんは、柿の葉寿司とアーモンドチョコボール、オトウPはスーパードライを購入。
来たるべき祝乗車!の瞬間に備える。

「そしてその時は来た」
「きっと今日はのぞみもひかりも大差ないよ」
自由席が1~5号車までと、のぞみより多いひかり号狙いでついに乗車。
今度は私たちが外の人たちから羨まれる幸い人
5時頃乗り込んで発車は5時20分くらいだったろうか・・・やっと東京へ戻れるという安心をしみじみ感じて寝てしまった。
京都、岐阜羽島、名古屋・・・この順調さが信じられない幸せのように感じられる。
大人はつかれて声も立てない。
子どもたちは、おとなしくゲームをしている。
この理不尽に抗議しているのは赤ちゃんだけだ。
疲れて真っ赤になって泣着続けている。

この騒動の原因の有楽町を見たかったが、一刻も早く降りた方がいいよねと疑心暗鬼のオトウ&すぽたんは、品川で下車。
最後の関門ともいえる、「払い戻し」の長~~い列に並んで、それぞれ特急指定料金6780円を手にしたのであった。

その後山手線、西武線を乗り継いで帰宅したのは、10時半過ぎだった。
ヨーロッパへ行ってもおつりがくるくらいの時間がかかったよ~。
以上はあくまでも私に届いた情報と状況の形なので、JRが発信したものとは違うと思いますが、あしからず。

「・・・・・」
事故や天災で遅れた時には特急料金の払い戻しがあるけど、こういう時には指定がついていると払い戻しがスムーズ。
よく「列車に2時間の遅れ」とかいわれるが、それは、ものすごく遅れた電車をなかったことにして、の表現なので、なかったことになった電車に乗ろうとしていた人にとっては、2時間どころではない遅れである。
旅行中の荷物は小さく、軽く。
旅にはトラブル・ハプニングがつきもの。早く開き直って楽しみを見つけよう。


日本人は、ホントにこういう状況の時に無茶を言わないな~。
一種の天災と認識して無駄に騒がず最善を探っている・・・ような気がする。
当面の態度としては、いいよね。
でも、人災や長く大きな問題に対しても同じだとちょっとまずいよね・・・

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