舌足らずの可愛い声で
「さっちゃんわえ~さっちこてう~ンだほんとらよ♪」
褒めるとどんどんレパートリーを増やし、2歳過ぎにはたいていの童謡は覚えていたので
「この子は天才ではないか???」と勘違いしたのも懐かしい。
去年だったか、合唱の指導を受けているM先生からゆーちゅーぶに載せるからと
「さっちゃん」のイラストを依頼された。
さっちゃんがバナナを半分しか食べられなくて、可哀そう・・・という歌詞に合わせた絵を描いたのだが、私は
さっちゃんはくいしんぼうで、本当はまるごとバナナを食べたいのに、
小さいから半分しか食べさせてもらえないのかと思って、
そのような絵を描いてしまった。
「え~!!」M先生に驚かれて
「あ、そうか。
普通は小さいから半分でおなかがいっぱいなのね。」
という側面(こっちが正解よね)もあることに初めて気がついたのだった。
だって、娘はしょっちゅうおなかがすいていて
バナナをはんぶんで取り上げたりしたら大泣きしちゃうんだもん。
M先生は「詩の解釈は、読み手にゆだねられてるところがあるからね。」とおっしゃったが
歌詞は、阪田寛夫さん。
阪田さんのさっちゃんは、きっとおなかがいっぱいになっちゃうさっちゃんなんでしょうね。
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先生の、大中先生の歌曲を歌う演奏会では、大中先生はいつも会場に来られていた。
舞台に上がり、おもむろに犬の耳の付いた帽子を取り出すと
それをニコニコとして被り「犬のおまわりさん」を指揮したりなさった。
「わたりどり」とか「秋の女よ」「海のオルゴール」など合唱曲も素敵だったなぁ。
ご冥福をお祈りいたします。
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