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同時期の知床はもう冬 (おじたん撮影) |
今回の旅、おばたんのイメージとしては、錦秋の北の大地の真ん中で落ち葉に巻かれたい・・・みたいな感じだったんだけど実際は、もう北部や内陸は初冬の風情。比較的温暖な地域がかろうじて「秋」を保っているようだ。
今日は北海道の真ん中あたりに出かけることになっている。
が高速に乗る前に市内の「琴似発寒川」に立ち寄った。
読みはコトニハッサムガワ、ここに鮭が来ているらしい。
「すぽたんと鮭」
浅い細い川でこんなところにホントに鮭がいるのかなあ。
おばたんは、盛岡で見られなかった鮭の遡上のチャンス再来!と大喜びだ。
「あ、いるいる!」
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見えるかなあ、尻ビレのしたにオレンジっぽいタマゴ。背びれや顔は剥けちゃって白くなってる |
背びれが出ちゃいそうな流れの中でたくさんの鮭が・・・
ぼくたちの影を察知すると「ササッ!」と散るが、またお気に入りの場所に集まって水中ホバリング。
よく見るとみんな満身創痍だ。
鮭たちボロボロになっている。
卵を出しているママ鮭のそばで見張りをしているパパ鮭は それでも、別の鮭が寄ってくると追い払いに行く。追い払う方も払われる方ももう死闘というほどの元気はない。
ゆるり、ゆるりと動いているように見える。
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中央右よりにペア |
「この川で生まれた鮭たちなんだねえ。生まれた川の匂いを覚えていて戻ってくるんだって。
卵産んだら、すぐ死んじゃうらしいよ。」」
おばたんがしみじみ語るので、すぽたん涙ポロポロだ。
「冬の間に孵化して、春ごろには小さい虫なんか食べて大きくなったら海に出て、北の海で暮らして4歳くらいになったら戻って来るんだって。
鮭の耳にはなにか聞こえるのかなぁ。
帰っておいで、帰っておいでって・・・」
おばたん、もうやめてちょうだい!
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シラカバはとってもたくましい植物らしい。荒れ地に真っ先に生えるそうだ |
「でっかいアンモナイトが勢ぞろい!」
「あ!ここ、寄ろうよ!」
夏に来た時にも車窓から気になっていたアンモナイト博物館。
三笠市立博物館は、すごい。
どうすごいかというと国内最大量のアンモナイト化石が展示されているのだ。
へやに入ると「ジャジャジャーン!!」て効果音が入るみたいに大きなアンモナイトが並んでお出迎えしているのだ。その上触っても、撮っても怒られないし。
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この殻の中にイカみたいな奴が入ってたんだぜえ~ |
そういえば伊豆高原のアンモナイト博物館のおじちゃんも「北海道はアンモナイトの宝庫です。私、毎年掘りに行きます。」って言ってたな。
「エゾミカサリュウ」や「モササウルス」の化石もある。
三笠は炭鉱の町でもあったし・・・
遠い昔は海でこんなでっかいアンモナイトが泳ぎ、また陸になって大きな樹が生えまくっていたのか・・・
「ケンカ上等?」
あちこちで寄り道をしているうちになんとなく日差しが夕方っぽくなってきた
・・・が、時刻はまだ2時すぎだ。やっぱり日暮れが相当はやい。
「寄り道はやめよう」と言いながらも「三段の滝」で下車。
「三段の滝」という名勝は日本各地にあるね。
全部回ったらおもしろいかも?
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「三段の滝」 ここは石狩川の支流芦別川の源流近く |
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上流側はドドドドド~! |
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下流側はゆるやか~ |
快晴なのに寒~い!
「川に近づくな!」にまじって「マムシに注意!」の看板がやたらに立っている。
昭和期にはこの滝を超えて鮭が上がって行ったそうだ。
川の呼び声恐るべし、鮭の力も恐るべしだ。
「層雲峡」を過ぎると車通りが減ってきた。

「あっ!キツネ!」
「おっ!シカ!」
運転手さんがいちいちブレーキを踏む。
よく見つけるもんだ。さすが(にわか)地元民である。
エゾシカ・・・大きい。
立派な角のおすシカはぼくを一瞥ポーーンと大きく跳ねて森の中へ入って行った。すごく大きなひと跳びでぼくはじ~~んとしてしまった。
ぼくたちは、喜んでいたが、地元ではなかなか大変らしい。食害もだけど交通事故も多いんだって。暗くなると車のヘッドライトめがけて突進してくるそうだ。
ライトをケンカを売ってきた大きなオスの目玉だとおもうのかなあ。
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運転手さん撮影のエゾシカとキタキツネ |
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餌待ち狐 やっちゃいけないよね、でももらえるから道路わきで待ってるそうだよ |
今日のお泊り場所の糠平湖に向かう。
急がなくっちゃほんとに日が暮れてしまう。
でも山があんまりきれいなのでまた「三国峠」で途中下車。
ほんとにきれいな景色だったよ~
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え?ボクが邪魔?・・・看板だって邪魔っちゃ邪魔でしょう |
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お月様も写ったよ |
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こっちが西かな? |
糠平湖といえば鉄道ファンにはおなじみの『幻の橋梁』タウシュベツ橋梁のあるところ。
ちょっとだけテツコのおばたんは、「みえるかな~~」と楽しみにしていたが・・・・・。
日が暮れてしまったので今日はここまでとなった。
その日の晩ご飯・・・エゾシカステーキが出た。
「え~~~~っ!」